VISON

一人じゃないと思える社会を目指して

一般社団法人BECAMEは、化学流産・中絶・流産・死産・新生児死・乳児死などを経験されたお母さんやお父さんを、サポートするために立ち上がりました。

「同じ経験をしたからこそ分かる気持ち」があります。
だからこそ私たちは、当事者の声に耳を傾け、そばに寄り添いながら、心に負担をかけすぎない“伴走型のサポート”を大切にしています。

我が子とのお別れ後も、守られる社会に

現状では、お子さまとのお別れのあと、受けられる公的なサポートはほとんどありません。
体調の回復もままならない中で、仕事や日常に戻らなくてはならない現実があります。

  • 誰もが安心してグリーフケアや産後のフォローアップを受けられる社会
  • 育休のように、心と体を休めるための休暇制度が整った社会

を目指し、制度の必要性を伝え続けます。

お別れのあと、前を向いたり元気になることが目的ではありません。
悲しみを抱えながらも、自分の歩幅で歩んでいけるように。
そのための時間や環境を守ることが、私たちの役割です。

我が子とのお別れは、特別なことではありません

妊娠・出産は当たり前のことではなく、本当に尊く、奇跡の連続です。
日本では、6人に1人が流産を、50人に1人が死産を経験していると言われています。

私たちは、
「我が子とのお別れを経験する人がたくさんいること」
「その深い悲しみとともに生きていく人がいること」
を、もっと多くの方に知っていただけるよう、社会全体に向けて認知活動を行っています。

他人ごとではなく、“自分ごと”として向き合える社会へ。

寄り添う手が、いつでもどこかにある。そんな世界を目指しています。

BECAMEについて

社名の由来

化学流産・中絶・流産・死産・新生児死・乳児死など――
我が子とのお別れのかたちは、さまざまです。
ですが、どんな形であっても、「お母さん」「お父さん」になったことに変わりはありません。

Became Mum and Dad(お母さん・お父さんになった)
という意味を込めて、私たちは「BECAME」と名付けました。

自己紹介

はじめまして。代表のエリと申します。

私は2022年3月、一卵性の双子の女の子を出産しましたが、
ふたりとも代謝異常の病気(シトリン欠損症)を抱えて生まれ、
妹は生後10日、姉は11日でお別れを迎えました。
その後、9週での稽留流産も経験しています。

子どもの頃に父を亡くし、「大切な人を失うこと」がどういうことかは、知っているつもりでした。
でも、実際にわが子を見送って気づかされたのは、大人の死と、子どもの死の違いでした。

大人の死は、時間とともに受け入れていける。
でも、子どもの死は、時間が経つほどに、つらくなっていく。

「生きていたら今ごろ首がすわっていたかな」
「1年たったら歩いてたかも」
――そんなふうに成長を想像してしまい、苦しさが深くなっていきました。

「これは本当に現実なのか」
「娘に会いにいきたい」
そんな想いを抱える日々のなかで、私を救ってくれたのが、“天使ママ”の存在でした。

SNSで知った「天使ママ」「天使パパ」という言葉。
同じ経験をしたからこそ、心から寄り添ってくれる。
「わかってくれる」その安心感が、何よりの支えでした。

専門家ではなくても、経験があるからこそ届く言葉がある。
そのときに強く思ったのです。
同じように苦しむ天使ママ・天使パパの力になりたい。
そして、私自身が感じた「天使ママとしての生きづらさ」を少しでも減らしたい。

そんな想いから、法人の設立準備を始め、
2023年6月1日、一般社団法人BECAMEを設立しました。

設立はゴールではありません。ここからが本当のスタートです。

私たちが抱える思いや課題を、もっと多くの方に届け、
「他人ごとではなく、自分ごと」として、この現実に目を向けてほしい――
そんな想いで、活動を続けています。

 

会社概要

社名:一般社団法人BECAME

代表:渡邉恵理

所在地:〒370-2453 群馬県富岡市宮崎583番地2

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